第19回市民公開講座「肺の日」記念講演会

2018年8月25日富山市民プラザにおいて第19回市民公開講座「肺の日」記念講演会が開催されました。
会長は当科の猪又峰彦がつとめました。
多くの方々にご来場いただきましてまことにありがとうございました(プライバシーに配慮し写真は一部加工しております)。
第一部では
まずはじめにJCHO 高岡ふしき病院内科部長 篠田千恵先生より「COPD と禁煙」についてご講演いただきました。
 
たばこにより「肺がぼろぼろ病」という分かり易い講演で喫煙およびCOPDについて教えていただきました。
禁煙外来に通っていない人、通ったけれどもまた吸ってしまった方是非、禁煙外来にお越しください。
 
次に富山大学附属病院呼吸器内科 徳井宏太郎先生より「肺炎の予防と治療について」ご講演いただきました。
 
主に肺炎の予防についてご講演いただきました。大事なポイントは誤嚥性肺炎の予防には口の中をきれいにしておくことと、インフルエンザや肺炎球菌のワクチンで重症化を予防することです。是非皆さんもこころがけてみてください。
 
 
第二部では
富山大学附属病院外来化学療法センター 高橋則正先生より「外来化学療法と抗がん剤治療の進歩について」ご講演いただきました。
 
肺がんの化学療法は日進月歩であり、患者さんごとに異なる種類のお薬が有用な時代になっています。また細胞障害性抗がん剤の副作用も、よい副作用対策のお薬によって、今まで心配されるよりも楽に外来で治療がうけられるようになりました。診察室で聞き忘れたり心配なことは外来化学療法センターなどでも薬剤師にご質問ください。
 
 
最後に、富山県立中央病院呼吸器内科部長 谷口浩和先生より「肺結核について」ご講演いただきました。
 
肺結核はかつては不治の病から、現在では適切なお薬によって治る病気となりました。しかしながら、いまだ根絶することはできない病気です。やっかいなのは、結核菌をもらっても全員が全員肺結核として発病するわけではなく、体の中に封じ込めてしまうということです。いずれ、高齢になったり、がんなどで免疫力が低下したときに、眠っていてた結核菌が起きだして悪さをしてきます。栄養に気を付け、長引く咳、痰の方は是非病院を一度受診しましょう。
 
以上、長丁場になりましたが、外はとてもお暑い中ほんとうに多くの方々にお越しいただきましてありがとうございました。
また演者の先生方もわかりやすいご講演をありがとうございました。


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