第4回癌免疫療法リサーチフォーラムー基礎から臨床へー

2017年8月10日に富山大学附属病院 総合臨床共育センター4階 多目的研修室において「第4回癌免疫療法リサーチフォーラムー基礎から臨床へー」が開催されました。

免疫チェックポイント阻害薬 Nivolmab(オプジーボ(R))という、患者さん自身の腫瘍免疫を再活性化させる新しいタイプの抗腫瘍薬です。

まず始めに当院薬剤部の石川雄大先生より「当院の使用経験から考えるオプジーボ副作用マネジメント」についてご講演いただきました。オプジーボは患者さん自身の免疫を利用する画期的な抗腫瘍薬であり、現在も様々な全身の腫瘍にあたらしく適応がなされております。副作用としては全身の免疫に関連した副作用が生じえます。
大学病院の科を超えて実際に外来化学療法センターで患者さんとむきあっている薬剤師の先生のお話は大変参考になりました。

引き続きまして、埼玉医科大学国際医療センター呼吸器内科 教授 各務 博 先生より「ここまでわかってきたNivolmabの臨床とそのメカニズム」について、前半が実際の臨床での使用経験と有害事象時の対策を、作用機序の観点からお話いただき、後半にはその中でNivolmabの効果が得られる患者さんたちと効果が得難い患者さんたちの特徴を評価する研究のお話を伺いました。
腫瘍そのものではなく、作用機序と臨床を組み合わせるという基礎医学と臨床医学の両方に精通されていないと難しい大変貴重な講演でした。

講演時間の間では聞けなかったことなど、講演会終了後に富山のおいしい料理をいただきながらお聞きすることができました。是非また富山にお越しいただきたいと思います。

 


カテゴリー: 呼吸器チームから

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