2011年7月9日金沢大学医学部 十全講堂において第4回呼吸ケア・リハビリテーション学会北陸支部会年次集会を無事に開催することができました。
肺がんや肺炎など呼吸器の疾患が急増する昨今、呼吸ケア・リハビリテーションは非常に注目を集めている分野であり、多くの方々にご出席いただき、まことにありがとうございます。
学会ではまず一般演題を頂きました。術前呼吸指導や酸素療法のこと、睡眠時無呼吸に関する話題など呼吸ケアに関する多岐にわたる各病院の取り組みを発表していただきました。
特別講演では慶応大学医学部リハビリテーション医学教室の辻 哲也先生から「がんのリハビリテーション」についての講演を賜りました。非常に新しい分野でまだなじみの無い方も多かったと思いますが、大変わかりやすく御講演をいただき、参加者一同を代表してお礼を申し上げたいと思います。
内容について少しだけ触れたいと思います。リハビリテーションというと、まず思いつくのは整形外科の病気だと思います。しかしながら、「がん」も症状を緩和しながら共存していくようになった最近では、症状緩和のためにリハビリテーションが重要になってきます。こうした観点から、がん診療の中でのリハビリテーションという新たな分野が生まれ、その実践について教えていただきました。これに対し会場からは様々な職種の方からご質問をいただき大変質疑応答が盛り上がりました。
北陸では呼吸ケア・リハビリテーションを学ぶ場はまだまだ少なく、継続して学べる場が必要です。呼吸ケア・リハビリテーション学会北陸支部会年次集会が今後ますます発展することを願います。ご協力いただきましたみなさまにこの場を借りて深謝申し上げます。
第4回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会北陸支部年次集会
会長 林 龍ニ